「待ったなし」の気候変動対策。地球温暖化により、人間の健康が脅かされるリスクが高まっています。2024年を迎えた今、地球規模のこの課題に私たちはどう向き合うべきなのでしょうか。with Planetでは政治家、専門家、大学生と様々な立場のゲストを招き、「グローバルヘルス」について考えるトークイベントを配信します

注目される「気候変動と人間の健康」

2023年11~12月、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで国連の気候変動会議(COP28)が開催されました。

12月3日には、COPで初めてとなる「ヘルスデー」として各国の保健大臣らを招いた会合が開かれ、「人間の健康」の観点から気候変動を考える動きが注目されています。

地球温暖化により熱中症患者が増えたり、感染症を媒介する蚊の生息域が広がったり、頻発する自然災害で被害者が増加したり――。こうした可能性が指摘され、医療現場からも気候変動への積極的な対応を求める声が上がっています。

NPO法人「日本医療政策機構」が日本の医師を対象に実施した調査によれば、1100人の医師のうち、78.1%が「日本において、気候変動が人々の健康に影響を及ぼしている」と感じ、半数以上が「医師は、患者や自身の所属する医療施設に対して啓発を行うべきだ」と考えているといいます。

2024年、政府はグローバルヘルスにどう臨む?

2024年、私たちは「気候変動と健康」にどう向き合っていけばいいのでしょうか。with Planetでは、地球規模で人々の健康課題や衛生対策に向き合う「グローバルヘルス」の観点から、

①気候変動が進む今、人間の健康を守るために何ができる?
②グローバルヘルス推進のため、日本で求められること
③一人ひとりにできること

について、様々な立場のみなさんと語り合います。

また、ディスカッションに先立ち、日本政府が2024年に「グローバルヘルス」推進のためにどう臨むのかについて、武見敬三・厚生労働相からのビデオメッセージも紹介します。

登壇者は?

冒頭の武見厚労相のメッセージの後、次のようなメンバーとともに議論を行う予定です。

1人目は、衆院議員で医師でもある、国光あやのさん。国光さんは、長崎大医学生時代から、アフリカや中東でグローバルヘルスや医療支援に関わってきました。厚労省医系技官を経て、2017年に衆院選に初当選。自民党外交部会の副部会長や、顧みられない熱帯病(NTDs)議員連盟の事務局も担当しています。

2人目は、専門家として登壇いただく、独立行政法人国際協力機構(JICA)人間開発部保健第一グループグローバルヘルスチーム課長の西村恵美子さんです。JICAでは2023年10月に「グローバルヘルスチーム」が発足。西村さんは2009年からタンザニアに3年半駐在し、アジア・アフリカの感染症対策事業など、途上国の保健医療支援に関わってきました。

3人目の、市民社会からの登壇者は、早稲田大学法学部4年生でもある「Health for all .jp」代表の茶山美鈴さん。茶山さんは大学在学中にグローバルヘルス政策に関する提言を行うシンクタンク団体「Health for all .jp」を立ち上げました。日本のODA(政府の途上国援助)における保健医療政策の戦略などについて、政府や国会議員らに繰り返し提言をしてきました。

政治家、専門家、市民社会。様々な立場から「世界の健康」を考えるトークイベントに、是非ご参加ください。

イベントの概要は?

with Planetトークイベント「2024年のグローバルヘルス~気候変動と人間の健康を考える」【1月30日(火)】

with Planetトークイベント「2024年のグローバルヘルス~気候変動と人間の健康を考える」

◆出演者
・国光あやのさん(くにみつ・あやの) 衆院議員・医師
・西村恵美子さん(にしむら・えみこ) JICA人間開発部グローバルヘルスチーム課長
・茶山美鈴さん(ちゃやま・みれい) Health for all .jp 代表
・ファシリテーター 竹下由佳(たけした・ゆか) 朝日新聞 with Planet編集長

◆プログラム
①「2024年のグローバルヘルス、政府はどう臨む?」武見敬三・厚労相
②登壇者によるディスカッション
 ┗気候変動が進む今、人間の健康を守るために何ができる?
 ┗グローバルヘルス推進のため、日本で求められること
 ┗一人ひとりにできること

◆配信日時:2024年1月30日(火)20:00スタート(1時間程度)
◆参加費:無料
◆参加方法:with PlanetのYouTubeチャンネルで配信します。時間になったら始まります。
◆配信URL:https://youtu.be/z3OuCvT5vNY