グローバルヘルスやジェンダー問題、人権問題や食料不安。世界にも、日本にも、これらの課題を解決すべく活動している人がいます。NGOをはじめとする「現場で働く人」をゲストに迎えるポッドキャスト「地球で働く!」。第32回では、前回に引き続き、国際移住機関(国連IOM)でコーディネーターを務める髙橋香さんにお話を伺いました。ポッドキャスト本編はApple PodcastSpotifyで配信しています。

目の当たりにした貧困の現実に衝撃

国際移住機関(国連IOM)の髙橋香さんをゲストにお迎えしたポッドキャストの後編では、髙橋さんが大学時代からバックパッカーとして世界各地を回った原体験や医師という職業を選んだ理由などが語られます。

こうした旅をしながら、難民や貧困層の支援に関心を強く抱いた髙橋さんは、インドのカルカッタ(現コルカタ)にあったマザー・テレサの団体でボランティアをしたそうです。その時に目の当たりにした貧困の現実に衝撃を受けたことが、この世界に入るきっかけになったそうです。

髙橋さんは、国際協力の現場で活躍するには、実際に現地に行って体験すること、そして異なる文化や状況に柔軟に対応する能力が必要だと話しました。

with Planetの藤谷健シニアエディター=東京都中央区、編集部撮影

国際機関で働くことのワーク・ライフ・バランスは?

髙橋さんは、これまで家族とともに、海外の任地に向かうこともあったそうです。これを可能としたのが、国際機関におけるワーク・ライフ・バランスの良さだと言います。今後、世界の課題解決に挑戦しようと考えている若者たちに勇気を与えるようなメッセージが語られました。

ぜひ本編を聴いて、考えて、感じたことや思ったことを私たちにシェアしてください!(続きはポッドキャスト本編で。Apple Podcast/Spotify ご感想は #地球で働く をつけてSNSで教えてください)

髙橋香さん

国際移住機関(国連IOM)駐日事務所コーディネーター。自治医科大学を卒業後、へき地医療に従事しながら脳神経外科専門医の認定を受ける。地域医療に携わる中で国際医療への関心を深め、臨床医として11年目に家族と共に渡英。タイのマヒドン大学で熱帯医学を学び、ロンドンで公衆衛生修士を取得後、国連IOMへ転職。ネパール、バングラデシュ、トルコで移民の健康支援に従事し、2021年から現職。日本における移民の感染症対策を牽引(けんいん)し、政策提言や公衆衛生の分野で活躍している。