グローバルヘルスやジェンダー問題、人権問題や食料不安。世界にも、日本にも、これらの課題を解決すべく活動している人がいます。NGOをはじめとする「現場で働く人」をゲストに迎えるポッドキャスト「地球で働く!」。第5回では、認定NPO法人開発教育協会(DEAR)の伊藤容子さんをお招きしています。ポッドキャスト本編はSpotifyApple Podcastで配信しています。

開発教育協会(DEAR)は、その名の通り、日本における開発教育を推進し、政策提言なども行っているNPO。伊藤容子さんは同団体の事務局次長として、ワークショップの実施をはじめとするさまざまな事業を担当しています。

with Planetのポッドキャスト「地球で働く!」の第5回では、聞き手として藤谷健シニアエディターと、現在大学3年生の砂川友平さん、シャンティ国際ボランティア会の喜納昌貴さんも参加しています。

ポッドキャスト本編では、伊藤さんがDEARで携わっている開発教育という仕事についてお伺いしました。記事では本編のごくごく一部を、読みやすいように編集してお届けします。

ゲストにお招きした開発教育協会(DEAR)事務局次長の伊藤容子さん=東京都中央区、編集部撮影

「開発教育」ってなんですか?

────このポッドキャストを聞いている人の中には、国際協力に興味をもっている学生もいると思います。そして、興味をもっているだけで、具体的にどうアクションを起こせばいいか分からないという人も多いと思います。

まず、自分が関心のある分野のNGOを調べてみるのはどうでしょうか。「国際協力をやっているNGO」とひと言でいっても、活動している分野はさまざまです。ボランティア団体の多くは門戸も広く「いつでも歓迎」という雰囲気です。

最初の一歩を踏み出すのは難しいとは思いますが、関心のある分野で活動しているNGOがあれば、一度そこを訪ねてボランティアをしてみるのがいいのかなと思います。

ポッドキャスト収録の様子。伊藤さん(左から2人目)と、聞き手の大学3年生の砂川友平さん(右端)、シャンティ国際ボランティア会の喜納昌貴さん(右から2人目)ら=東京都中央区、編集部撮影

────日本から見ている途上国の現状と、実際に現地に行くことでわかる現状には、やはりギャップがあると思います。開発教育では、そのギャップをどう埋められるのでしょうか。

その点でいえば、確かに私たちの活動には限界があります。それこそ「百聞は一見にしかず」ですが、やはり実際に目で見るのとシミュレーションするのとでは、まったく違います。ですが、それぞれ異なる役割があるのだと思っています。

私たちDEARにできることは、まずそのイシュー(論点)を学び、頭で理解してもらうこと。そのうえで実際に現場に行くと何が違うかが見えてくると思います。そして、どちらも国際協力において大事なのではないのでしょうか。(続きはPodcast本編で。Spotify / Apple Podcast

伊藤容子さん

奈良県出身。大学卒業後、英国のセカンダリースクールや中学校教員として勤務の後、英国の大学院にて教育学を学ぶ。帰国後は、中間支援NPOでの勤務を経て、2016年2月から開発教育協会勤務。開発教育協会(DEAR)の事業担当として、ワークショップの実施や、地域での開発教育推進のための事業に携わっている。(DEARウェブサイトから)