爆発的な人口増加が予測され、ビジネス界からは「最後のフロンティア」などと注目されるアフリカ。

一方で、気候変動の影響による干ばつや洪水、感染症の蔓延(まんえん)など、「命」に関わる多くの課題も抱えています。

そんなアフリカで、より脆弱(ぜいじゃく)な立場にある女性たちはどのような状況に置かれ、どのような課題を抱えているのでしょうか。

来夏には、アフリカの開発を考える第9回アフリカ開発会議(TICAD9)が横浜で開かれます。TICAD9を前に、アフリカの女性たちの課題は日本に暮らす私たちとどうつながり、私たちには何ができるのか、現場を知るNGOの方々と考えたい――。そんな思いから、with Planetは10月25日(金)夕、国際シンポジウム「朝日地球会議2024」(主催:朝日新聞社)でセッション「地球と女性の健康な未来のために~アフリカの課題から」を開きます。

参加申し込みはこちらから。

現場で活動するNGOのみなさんと語ります

セッションにご登壇いただくのは、女性の命と健康を守るために国内外で活動している国際協力NGO、公益財団法人ジョイセフ代表理事・理事長の勝部まゆみさんと、世界70以上の国と地域で活動する非営利の人道援助団体「国境なき医師団」産婦人科医の鈴木美奈さん。コーディネーターはwith Planetの竹下由佳編集長が務めます。

勝部まゆみさんプロフィール:
1984年、国連開発計画の若手専門職員として赴任したガンビアで日本の国際協力NGOジョイセフを知る。日本赤十字の干ばつ復興プロジェクトでエチオピアのウォロ州に3年間赴任した後、ジョイセフへ。ベトナム、ガーナ、ニカラグア、タンザニアなどで女性、若者のためのリプロダクティブ・ヘルスプロジェクトに携わった。2023年6月から現職。

鈴木美奈さんプロフィール:
群馬大学医学部を卒業後、新潟大学医歯学総合病院、長岡赤十字病院などを経て現在は魚沼基幹病院で勤務。2016年1月から国境なき医師団に参加し、これまでに、アフガニスタン、ナイジェリア、エチオピア、マラウイ、イエメンに派遣される。

セッションでは、アフリカ諸国など途上国でワクチン普及を進める国際組織「Gaviワクチンアライアンス」の理事長で、元欧州委員長のジョゼ・マヌエル・バローゾ氏のビデオメッセージも紹介する予定です。

アフリカは、生まれてからワクチンを1回も接種したことのない子どもが他の地域よりも多い地域です。Gaviは、予防可能な感染症から命を守るため、低中所得国に低価格でワクチンを提供してきた国際組織。先進国が主要なドナーとなり、2000年の発足以降、10億人以上の子どもに予防接種を実施。これまでに18億回分のワクチンを供与してきたといいます。

バローゾ氏には、アフリカの人々の健康にまつわる課題の現在地や、なぜ日本や世界の国々がアフリカの健康の課題に取り組む必要があるのか、Gaviはこれらの課題にどのように向き合い、対応しているのか――などについて語ってもらいます。

アフリカの課題、私とどうつながる?

距離だけを見れば、遠く感じるかもしれないアフリカ。しかし、アフリカの人々が直面する課題は、決して人ごとではありません。

気候変動による地球環境の変化を背景に、感染症を媒介する蚊の生息域が広がり、これまで見られなかった地域での感染症が報告されることも。また、新型コロナウイルスのパンデミックのように、新たな感染症はまたたく間に世界中に広がる可能性もあります。

セッションでは、アフリカの女性たちが抱える課題は日本に生きる女性たちにも通じる課題であることや、世界の課題に目を向ける重要性などについて、語り合います。

セッションの概要

・開催日時:10月25日(金)午後5時50分~午後6時50分

・開催場所:東京ミッドタウン八重洲カンファレンス(東京都中央区八重洲2-2-1)

・参加費:無料 ・申し込みはこちらから。締め切りは10月16日(水)