男女が権利と機会を享受し、責任を分かち合える社会に 大崎麻子さん
「地球のためにできること」に従事する方々にお話を聞くwith Planetポッドキャスト第25回。今回はジェンダー・スペシャリストの大崎麻子さんがゲストです。

「地球のためにできること」に従事する方々にお話を聞くwith Planetポッドキャスト第25回。今回はジェンダー・スペシャリストの大崎麻子さんがゲストです。
グローバルヘルスやジェンダー問題、人権問題や食料不安。世界にも、日本にも、これらの課題を解決すべく活動している人がいます。NGOをはじめとする「現場で働く人」をゲストに迎えるポッドキャスト「地球で働く!」。第25回では、NPO法人「Gender Action Platform」理事を務めるジェンダー・スペシャリストの大崎麻子さんにお話を伺いました。ポッドキャスト本編はApple Podcast、Spotifyで配信しています。
今回と次回は、NPO法人「Gender Action Platform」理事、第68回国連女性の地位委員会日本代表の大崎麻子さんをゲストにお迎えします。
ジェンダー問題のスペシャリストである大崎さんは、米国の大学院を修了後、国連開発計画(UNDP)に入り、開発政策局でジェンダー平等や女性のエンパワーメントを担当するチームに所属しました。この経験がジェンダー問題にかかわるきっかけになったと言います。東日本大震災の復興支援をきっかけに、日本国内のジェンダー問題にも取り組んでいます。
聞き手を務めるのは、大学院生の佐藤晴香さんです。
前編では、「ジェンダー平等」が主なテーマとなりました。大崎さんは、ジェンダー平等について、「男女が平等に権利と機会を享受し、責任を分かち合える状態」と説明したうえで、日本の場合は、性別による役割の分業が根強く残っていることが、ジェンダー平等の実現を妨げている、と指摘します。
またジェンダー平等は、決して女性だけでなく、男性にとっても重要な課題だと強調しました。実は男性も、性別によって生き方が規定され、その結果、選択肢が狭められている現状があるのです。制度面の改革と同時に、社会全体の意識改革が必要だと指摘しました。女性が声を上げにくい社会環境が、結婚や出産の回避や地方からの若い女性の流出など「サイレントな抵抗」を引き起こしているのだと言います。
ぜひ本編を聴いて、考えて、感じたことや思ったことを私たちにシェアしてください!(続きはポッドキャスト本編で。Apple Podcast / Spotify ご感想は #地球で働く をつけてSNSで教えてください)
大崎麻子さん
ジェンダー・スペシャリスト。NPO法人「Gender Action Platform」理事など。上智大学を卒業後、米コロンビア大学国際公共政策大学院修了。国連開発計画(UNDP)でジェンダー平等と女性のエンパワーメントを担当し、世界各地で女性の教育、雇用・起業、政治参加促進などのプロジェクトを手がける。国際基準・国際動向を熟知するジェンダー専門家として、グローバルと日本、公共政策と民間セクターをつなぐ活動を行っている。