ジェンダー支援、日本国内の活動に軸足を移したわけ 大崎麻子さん
「地球のためにできること」に従事する方々にお話を聞くwith Planetポッドキャスト第26回。前回に引き続き、ジェンダー・スペシャリストの大崎麻子さんです。

「地球のためにできること」に従事する方々にお話を聞くwith Planetポッドキャスト第26回。前回に引き続き、ジェンダー・スペシャリストの大崎麻子さんです。
グローバルヘルスやジェンダー問題、人権問題や食料不安。世界にも、日本にも、これらの課題を解決すべく活動している人がいます。NGOをはじめとする「現場で働く人」をゲストに迎えるポッドキャスト「地球で働く!」。第26回では、前回に引き続きNPO法人「Gender Action Platform」理事を務めるジェンダー・スペシャリストの大崎麻子さんにお話を伺いました。ポッドキャスト本編はApple Podcast、Spotifyで配信しています。
ジェンダースペシャリストの大崎麻子さんをゲストにお迎えしたポッドキャストの後編では、日本の現状や若者への期待が語られます。
国連機関でジェンダー問題に取り組んできた大崎さんは、東日本大震災の際の支援で現地に入ったところ、がくぜんとした、と言います。
被災者支援活動にジェンダーの視点がまったくなく、とりわけ女性に支援が届いていない現状を目の当たりにしたためです。それまで日本の資金で途上国のジェンダー支援を続けてきましたが、足元がおぼつかないことが分かり、以来、国内に軸足を置いて活動してきました。
大崎さんによると、日本のジェンダー平等は、女性への支援から構造改革へとシフトしつつあります。今後、時間をかけて社会規範を変えていくためには、例えば、企業において、男女間賃金格差、女性管理職比率、男性育休取得率といった指標の開示が重要だと指摘します。
就職活動中の学生には、こうした情報を活用した企業選びを勧めています。また若者世代には、問題意識を持つ仲間とのつながりを持ち、主体的に社会変革に向けて行動していくことを期待したい、と話しました。
ぜひ本編を聴いて、考えて、感じたことや思ったことを私たちにシェアしてください!(続きはポッドキャスト本編で。Apple Podcast / Spotify ご感想は #地球で働く をつけてSNSで教えてください)
大崎麻子さん
ジェンダー・スペシャリスト。NPO法人「Gender Action Platform」理事など。上智大学を卒業後、米コロンビア大学国際公共政策大学院修了。国連開発計画(UNDP)でジェンダー平等と女性のエンパワーメントを担当し、世界各地で女性の教育、雇用・起業、政治参加促進などのプロジェクトを手がける。国際基準・国際動向を熟知するジェンダー専門家として、グローバルと日本、公共政策と民間セクターをつなぐ活動を行っている。