with Planet編集部は12月14日(土)午後1時半から、作家の角田光代さん、いとうせいこうさんを招いたトークイベントを開催します。

角田さんはこれまで15年にわたり、国際NGO「プラン・インターナショナル」の案内で世界各地を訪ね、ジェンダーに基づく差別を受ける女性や女の子たちと交流をしてきました。いとうさんは「国境なき医師団」の活動に同行し、パレスチナ自治区のガザをはじめ、各国の紛争地などに出向く活動を続けています。

今年はともに、バングラデシュのロヒンギャ難民キャンプを訪れたという共通点を持つ角田さんといとうさん。この地球に確かにあるのに「見えない」課題や、世界から「忘れ去られている人々」について、2人に話を聞きながら、読者の皆さんと語り合う場にしたいと考えています。

トークイベントは、朝日新聞本社(東京・築地)の会場で実施します。トークの後には、参加者同士が交流する時間も設けています。

ご参加希望の方はこちらから申し込みをお願いします。

※お申し込みには朝日IDの登録が必要になります。

※お申し込みは先着順となります。

「忘れ去られた人々」について考える

世界の保健医療分野の課題に向き合う「グローバルヘルス」や低中所得の開発課題をテーマに報じてきたwith Planetは、読者の皆さんとともに地球規模の課題に目を向け、解決に向けた糸口について話し合うリアルイベントを開催しています。

今回のテーマは、「“見えない地球課題”について考える」。

角田さん、いとうさんが今年訪れたバングラデシュのロヒンギャ難民キャンプは、2017年8月以降、ミャンマー国軍による武力弾圧を逃れてきた人たちが流入し続け、今では累計100万人以上にのぼるといいます。ここで生まれた6歳以下の乳幼児も多数暮らし、5歳未満の子どもたちの15%が急性栄養不良に苦しんでいます。ロヒンギャとは、ミャンマー西部ラカイン州に多く住む少数派イスラム教徒で、国籍を持っていません。2017年以前から、40年以上にわたりミャンマー国内で迫害を受けていますが世界の関心は低く、その実情はなかなか伝わってきません。世界から「忘れられた人々」とも言えます。

感染症の問題も同様です。新型コロナのパンデミックは記憶に新しいですが、世界に目を向ければ、マラリア、エイズ、結核の「3大感染症」をはじめ、デング熱やエムポックス(サル痘)などで苦しむ人々がいます。

世界で難民・避難民の数が激増したり、アジアやアフリカで女性や女の子が直面する人権侵害やジェンダー不平等が悪化したりしていると報告されていますが、私たちの生活はどうでしょうか。目の前に横たわる問題、肌で感じる危機ではないことで、「私には関係ない」と無意識に仕分けてしまってはいないでしょうか。あるいは、問題に気付き考えたいと思っても「どんな風にとらえたらいいのか分からない」と、遠ざけてしまってはいないでしょうか。

このトークイベントでは、この地球のどこかで起きているのに「見えない」課題や、「忘れ去られている」人々について考え、私たちにできることについて話し合います。

トークイベントのテーマ 

【第1部】 角田光代さん、いとうせいこうさんのトーク 

(1)私が見てきた「見えない地球課題・忘れられた人々」
        ┗現地で見てきたもの、取材したことについて語る
(2)作家という立場からできることは?
(3)日本に暮らす人たちが「知るべきこと」「できること」とは?
        ★ゲストと来場者による質疑応答も予定しています。

【第2部】 参加者同士のネットワーキング

イベントにご参加いただいた皆様と、with Planet編集部の交流会です。(角田さん、いとうさんは参加しません)

イベントの概要

・開催日時:12月14日(土)13時半〜   

※イベントはトークとネットワーキング(読者同士の交流)の2部制。1部は13時半〜15時、2部は15時15分〜16時45分の予定です。  

※参加申込時に、1部、2部どちらに(どちらも)参加するか記載をお願いします。

・開催場所:朝日新聞本社 レセプションルーム(住所: 〒104-8011 東京都中央区築地5-3-2) GoogleMapはこちら

・参加費:無料

・こんな方にオススメ:

 ▼角田さん、いとうさんのお話を聞いてみたい人

 ▼世界の社会課題に関心はあるがアクションの仕方に悩んでいる人

 ▼国際協力を仕事にしたいと考えている人

 ▼課題意識を共有する仲間とつながりたい人

お申し込みはこちらから

イベントの参加申し込みはこちらからお願いします。

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 ※お申し込みは先着順となります。

登壇者プロフィル

角田光代さん

角田光代さん ©垂見健吾

作家。1967年生まれ。1990年『幸福な遊戯』で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。2005年『対岸の彼女』(文藝春秋)で直木賞、2007年『八日目の蝉』(中央公論新社)で中央公論文芸賞を受賞。近著に『タラント』など。

いとうせいこうさん

いとうせいこうさん

1961年生まれ、東京都出身。1988年に小説「ノーライフキング」でデビュー。
1999年、「ボタニカル・ライフ」で第15回講談社エッセイ賞受賞、「想像ラジオ」で第35回野間文芸新人賞受賞。近著に「鼻に挟み撃ち」『「国境なき医師団」を見に行く』「ガザ、西岸地区、アンマン」「福島モノローグ」などがある。音楽活動においては日本にヒップホップカルチャーを広く知らしめ、日本語ラップの先駆者の一人である。現在は、ロロロ(クチロロ)、いとうせいこう is the poetで活動。
Xアカウント:https://twitter.com/seikoito/