社会課題に関わりたい。どうキャリアを描く? 学生らと話し合います
with Planet編集部は3月21日(金)午後7時から、大学生や20代の若者とともに、社会課題の解決に携わるキャリアについて語り合うイベントを開きます。

with Planet編集部は3月21日(金)午後7時から、大学生や20代の若者とともに、社会課題の解決に携わるキャリアについて語り合うイベントを開きます。
「社会課題の解決に携われる就職先や転職先はある?」
「ゼミでSDGsを学んだけど、行きたい会社がない」
「NPOやNGOに行くと給与面が心配だ」
「一般企業に就職しても自分の関心のある社会課題に関わる部署に行ける?」
私たちwith Planet編集部の周りにいる学生や社会人の方からは、このような声がよく聞かれます。
多くの企業が存在する日本でも、「売り手市場」と呼ばれる環境においても、どのようなキャリアを描けばいいのか分からない状況にある人がたくさんいるのです。
そこで、世界の保健医療分野の課題に向き合う「グローバルヘルス」や気候変動、格差などについて報じてきたwith Planetでは、社会課題の解決に関心がある若者のキャリアについて考えるイベントを開くことにしました。
日時は3月21日(金)午後7時から。会場は朝日新聞社(東京・築地)です。
ともにイベントを企画しているのは、早稲田大学でサステイナビリティーについて学ぶゼミに所属する現役学生・卒業生の6人です。編集部だけで企画するよりも、今現在、悩みや壁に直面している人たちの声を直接聞きながら、イベントに反映させていきたいと考えました。
社会課題に携わるキャリアの選択肢が少しでも増えたり、見えなかった選択肢が見えるようになったりすることで、世界や日本が抱える社会課題と日本の若者をつなぐことができたら、と考えています。
ご参加希望の方はこちらから申し込みをお願いします。
※お申し込みには朝日IDの登録が必要になります。
※参加は抽選となります。
イベントは3部構成。【1】社会課題に携わるキャリアを歩む「先輩」たちによるトークセッション、【2】登壇者を囲みながら等身大の悩みや可能性について語り合うグループセッション、そして【3】ネットワーキングです。
それぞれのパートで、先輩たちに聞いてみたいことや参加者同士で話し合ってみたいことについては、イベント運営メンバーがアイデアを持ち寄り、決めました。
なかでも多くのメンバーから出てきた「自分が学生だったら、どのようなキャリアを思い描くか」という問いは、深掘りしていく予定です。
参加いただくゲストは、社会課題の解決に取り組むビジネスを社会に実装していく「ソーシャルグッドプロデューサー」として活躍する大畑慎治さん、複数の国際NGOでジェンダーやグローバルヘルスなどの地球課題に取り組む長島美紀さん、早稲田大学文化構想学部教授で自然や異文化・地域社会とつながる体験を通じた人材育成活動に取り組み、特定非営利法人「エコプラス」の代表理事も務める髙野孝子さんです。6人の企画サポートメンバーは髙野ゼミ(現役・卒業生)の皆さんで、髙野さんには企画段階から関わっていただいています。
3人のゲストの皆さんは、自らの経験はもちろんのこと、社会課題解決に向き合う立場から見てきた多様な事例を語ることができる方々です。ビジネス、アカデミア、NPOやNGOのそれぞれの立場の違いや共通点も浮かび上がるでしょう。キャリアを考える皆さんの悩みにお答えできるような、多様な経験や知識を持つ方々が集います。
社会課題の解決とキャリアをどう描けばいいのかについてえたい、と普段から考えている方には是非、当日足を運んでいただき、どんな小さなことでもいいのでゲストに質問したり、同じ課題感を持つ仲間とつながったりしていただきたいです。
【トークセッション】40分
大畑慎治さん(ソーシャルグッドプロデューサー、O ltd.〈合同会社O〉CEO)
長島美紀さん(Malaria No More Japan理事、SDGsジャパン理事、 プラン・インターナショナル・ジャパンアドボカシーグループリーダー)
髙野孝子さん(早稲田大学文化構想学部教授)
竹下由佳(with Planet編集長)
<トークテーマ>
・今、自分が学生だったら、どのようなキャリアを思い描くか
・社会課題はなぜ無くならないのか
・今の仕事、事業、ポジションに行き着いた経緯
・自分の中での転換点
・「社会課題解決でお金を稼ぐのは、結局はビジネスや金もうけじゃないか、きれいごとだ」という批判に対して思うこと、どう捉えているか
【グループセッション】40分
・5人1グループで登壇者、with Planet編集部やスタッフが席を回り、本音で話すトークセッションを実施。普段聞けないこともざっくばらんに話し合いたいと思っています。
【参加者同士のネットワーキング】30分
・大畑慎治さん メーカーの新規創出部門で10年間、業種、業界、産官学を超えた形で、いくつもの新研究、新商品、新規事業の立ち上げを経験。並行してMBAを取得後、ブランドコンサル、ビジネスコンサル、ソーシャルクリエーティブグループにて、事業創出やブランド変革に関する大手企業の中長期プロジェクトを多数手がける。2016年以降は社会課題解決やソーシャルインパクトなどの「ソーシャルグッド」領域にフォーカス。現在、大手企業、ソーシャルベンチャー、社会起業家、国際NGO、NPO、行政などの経営変革やソーシャルビジネス開発、共創型のソーシャルインパクト創出やエコシステム構築を手がける。2019年、 ソーシャルグッドの社会実装カンパニー O ltd.(合同会社O)を設立。2021年、 ソーシャルクリエーティブカンパニー MAD | Makaira Art&Designを立ち上げ。早稲田大学ビジネススクール(MBA)では「ソーシャルイノベーション」を担当。
・長島美紀さん 政治学博士。大学院で先進国の難民受け入れ政策を研究する傍ら難民支援を行う国際機関やNPOにインターン/リサーチャーとして関わる。その後アフリカに関するキャンペーン活動やNGOや財団の運営、政策提言活動、キャンペーン事業に従事。(一社)SDGs市民社会ネットワーク(SDGsジャパン)では、普及啓発事業を担当。現在、認定NPO法人Malaria No More Japan理事、(公財)プラン・インターナショナル・ジャパン アドボカシーグループリーダーも務める。著書に「FGM(女性性器損傷)とジェンダーに基づく迫害概念をめぐる諸課題―フェミニズム国際法の視点からの一考察」(早稲田大学出版部)。
・髙野孝子さん 1963年、新潟県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、早稲田大学大学院(政治学修士)、英国エディンバラ大学博士、ジャパンタイムズ入社。アマゾン、北極海、マダガスカルなど冒険をしながら、環境教育や地域づくりに携わる。1992年にエコプラスを設立し、ヤップ島プログラムを開始。立教大学客員教授、早稲田大学教授。
・ファシリテーター 竹下由佳 朝日新聞 with Planet編集長。1988年、広島県生まれ。2011年、朝日新聞社入社。名古屋報道センター、岐阜総局、大阪編集センターを経て、2017年から政治部で勤務。2020年から若手ビジネスパーソン向けメディアの立ち上げに携わり、「ハフポスト日本版」への出向を経て現職。